栽培する植物の生育期間の長さによって、使用する肥料の種類や配合を考えます。
ルッコラなどの生育の早く、栽培期間の短いものはボカシ肥料と呼ばれる、比較的分解の進んだ有機質肥料を主に用います。
一方、栽培期間が6カ月以上と長い作物の場合、分解スピードの緩やかな資材も一緒に土に混ぜ込むことで、生育初期と中期を繋ぐ形で肥料を設計しています。
また、肥料のバランスも考慮する必要があります。
多すぎたら、もちろん病気や害虫の発生原因となりますが、少なくても元気には育ちません。また、窒素、リン酸、カリウムなど、それぞれの肥料特有のバランスもあります。教科書的な理論値もありますが、最終的には、その土地、その季節、栽培する品種に応じての調整が必要で、思った通りの反応が得られないことも多々あります。
試行錯誤と観察を繰り返しつつ、最適解を探ります。
1年など、栽培が長期にわたる場合、追肥の量もかなり必要になってきます。
ある程度のパターンはあるものですが、毎年、土の状態や残った肥料の量も違うので、様々なパターンを当てはめ、ハーブの顔色を見ながら、調整するように心掛けています。